有限会社村松建材の村松です。
今週もモールテックスのお悩みを解決する、モールテックスなんでも相談室をお届けします。
今回は、暑い季節に大活躍の遅延材についてご紹介します。
夏本番で硬化が早くなると、施工も大変になりますので、ぜひご活用ください。
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[目次] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次
1.夏場のモールテックス施工は乾燥との勝負
2.遅延材で施工可能時間を約2倍に
3.ちょっとしたコツでさらに快適に施工
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気温が急激に上昇するこの時期。
塗りつけた面の乾燥が早くなってしまうため、モールテックスの施工は時間との勝負になりますよね。
モールテックスの通常時の施工時間は30分ほどです。
日光・気温の関係で、夏場は施工時間がさらに限られてくるため、お悩みの職人さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、遅延材による解決方法と、施工時のちょっとした工夫による施工時間の延長方法をご紹介していきます。
2.遅延材で施工可能時間を約2倍に

はじめに、遅延材「RBE3(硬化遅延材)」を使用した方法をご紹介します。
使い方はとても簡単。
モールテックス1㎏に対し、約3~4gを混入するだけです。
この遅延材を入れることで、施工可能時間を50~60分と、通常の約2倍に延長することが可能です。
通常時の施工可能時間は、温度約20℃、湿度60%を想定したものです。
温度や湿度がこれらを超える時期は遅延材を入れておくことで、安心して施工を行うことができます。
使用する際には、以下の点を注意して施工ください。
<注意点>
・規定量よりも多く入れ過ぎてしまうと、壁面などの施工の際にダレてしまう恐れがあります
・流動化材を入れてある材料に遅延材も一緒に入れてしまうと、硬化しなくなってしまいます
3.ちょっとしたコツでさらに快適に施工

次に、気温などの環境に合わせて遅延材の使用を検討しつつ、さらに快適に施工を行うコツについてお話しします。
・外部での施工の場合は朝からの塗り付けが1番
屋外でモールテックスを施工する際は、日中の日差しなどで塗る部分が熱を持ち、施工が難しくなります。
そこで、屋外での施工はなるべく朝一番から行うことを推奨します。
施行する側の体力面でも、この時期はなるべく暑さを避け、早朝に屋外・日中に屋内での施工を行うのがベストです。
・ビールクリルを冷やして硬化速度を遅延
これからの時期には、遅延材を使用するのももちろんですが、混和剤のビールクリルを冷やしておくだけでも硬化速度をゆっくりにできます。
遅延材との組み合わせで、硬化までの時間を多く取れれば、それだけ余裕をもって施工に臨むことができますので、ぜひお試しください。
夏場の施工は、普段よりも迅速な作業が要求されますが、遅延材を上手に使い、ちょっとした工夫をすることで格段に施工が楽になります。
モールテックスにご興味のある方、ご質問等のお問合せは村松建材・村松までお問い合わせください。
TEL:054-270-9436