有限会社村松建材の村松です。
今週も、あなたのモールテックスに関するお悩みを解決する、モールテックスなんでも相談室をお届けします。
どのようなお手入れをすればよいかをしっかりと押さえて、納品時に施主様へお伝えできるようにしましょう!
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◆目次
1.モールテックスのお手入れは必要?
2.モールテックスのお手入れ方法(基本編)
3.モールテックスのお手入れ方法(水場編)
4. 適切なお手入れでモールテックスを長持ちさせよう!
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モールテックスは、優れた防水機能と耐久性を持った左官材料。
しかし、生活環境下ではどうしてもさまざまな汚れが付着していきます。
たとえば、油跳ねや食べこぼし、こぼした飲み物の長時間放置などは、シミや汚れが溜まっていく原因となります。
また、モールテックスに塗布された保護剤も永久のものではなく、時間の経過とともにその効力が薄れていってしまいます。
より長くきれいな状態を保ち、モールテックスの意匠性を最大限に活かすためには、日常のお手入れが必要です。

まず、テーブルやカウンター、壁などにモールテックスを使用している場合の基本的なお手入れ方法をご紹介します。
大切なのは【汚れを放置せずに定期的に取り除く】こと。
日常的なお手入れとしては、薄めた中性洗剤を用いてスポンジや布で拭き掃除をしてください。
水滴は放置するほどシミになりやすいため、コップの水滴による輪染みなどについても、すぐにふき取るようにしましょう。
また、使用している保護剤によって、お手入れの際に注意すべき点が変わってきます。
●ニス(造膜タイプ)の場合
「ビピュール(BIPUR)」を使用している場合。
・表面についた汚れは水拭きで拭き取る
・汚れがひどい場合は、重曹で汚れを浮かび上がらせる
・3%程度に薄めた中性洗剤を浸した布を固く絞って拭き、その後水拭き、乾拭きの順番で行う
・5年程度使用し、ニスの膜に白い傷が目立つ際には、新たにニスを塗り直す
●オイル(浸透タイプ)の場合
「オイルモールテックス(OIL MORTEX)」を使用した場合。
表面に酸性成分や油などでシミができてしまうリスクが高いため、より定期的にお手入れをする必要あります。
浸透性の保護材は、表面に汚れが付着してしまった際には、その汚れを除去するのは簡単ではありません。
その為、表面に汚れがつかないようにする為に、日頃から、定期的な保護材の塗布が必要となります。
保護材の上についた汚れであれば、簡単に取ることが出来ます。
・オイルは時間の経過とともにモールテックス内から抜けていってしまうため、3ヵ月おきに定期的に保護剤を塗り込む
※塗りこむ際には、ウエスやスポンジなどを使い、均一にオイルを塗りこんでいきます。塗りこみ後、余ったオイルの成分が表面に溜まりますので、ウエスや吸水性の高いペーパーなどを使い、しっかりとふき取りを行う。
●ワックスの使用について
・ビールワックス(BEAL WAX)は、基本的に保護材を保護する目的として使われます。
ビピュール・オイルモールテックス・レペルオイルなどの上から、ウエスやスポンジを使用して全体を塗り広げます。
●その他の注意点
・保護剤を塗り足す際は、先に付着している汚れをしっかりと取り除く。
・汚れを落とすための洗剤などによって、モールテックス自体の質感が変化したり、変色したりする場合も。基本は汚れが不着しないように気を付けつつ、汚れたらすぐに水拭きをする。
・汚れやすい場所には、テーブルクロスやランチョンマット、カーペット、ラグを引くなどの対策をする。
3. モールテックスのお手入れ方法(水場編)

次に、水場にモールテックスを使用している場合のお手入れ方法です。
モールテックスに限った話ではありませんが、浴室や手洗い場などの水場では、水に含まれるカルキ(石灰成分)が表面に付着し、その上に石鹸などの汚れが溜まっていきます。
このため、より高頻度(週1回程度)でお手入れをするのが望ましいでしょう。
メンテナンス方法は、以下を参考にしてみてください。
・ホワイトビネガーをぬるま湯で薄める
・上記を汚れの表面に噴霧
・しばらく時間を置き、柔らかいスポンジでふき取る
汚れ具合によってホワイトビネガーの濃度を調整することで、しっかりと汚れを落とすことができます。
まずは「ホワイトビネガー3分の1・ぬるま湯3分の2」程度の濃さではじめ、汚れが落ちない場合は最大で「ホワイトビネガー3分の2・ぬるま湯3分の1」まで調整してみてください。
4. 適切なお手入れ方法でモールテックスを長持ちさせよう!
今回は、モールテックスのお手入れ方法についてご紹介しました。
施工後の日常的なお手入れは、基本的には施主様にお任せすることになります。
しかし、納品の際に、お手入れ方法をきちんとお伝えしたり、定期点検の際に状態を確認したりと、アフターケアにまで気を配ることで、より深い信頼を得ることができるはずです。
施行して終わりではなく、日々のお手入れにまで気を配ってみてください!
「お手入れ方法についてさらに詳しく知りたい!」、「実際のお手入れの流れを見てみたい」という方は、村松建材・村松までお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
TEL:054-270-9436