有限会社村松建材の村松です。
今週も、あなたのモールテックスに関するお悩みを解決する、モールテックスなんでも相談室をお届けします。
モールテックスは、その鉱物性のクールな質感が魅力の塗り材ですが、職人の仕上げ次第で微妙なニュアンスを調整することができ、唯一無二の表情(柄)をつけられます。
こうした柄を美しく出すために重要なのが、『フレスコ塗り』です。
今回は、フレスコ塗りの大切さと、施工のポイントについてご紹介します。
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◆目次
1.モールテックスの仕上げを決めるフレスコ塗りとは?
2.フレスコ塗りのポイント
3.正確な技術を習得するなら弊社の講習会へ!
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フレスコ塗りは、「追っかけ2回塗り」とも呼ばれる施工方法。
テクニカルレイヤー(1,2層目に塗る1mm厚のモールテックス)の2層目の表面だけが乾燥し、中がまだ固まっていない状態で、追加のモールテックスを押し込むように塗り付けます。
2つの膜を1つに合体させるようなイメージで、滑らかかつ意匠性の高い表面を作り上げることができる技法です。
フレスコ塗りで強く材料が刷り込まれることにより、2層目のテクニカルレイヤーの柄が浮かび上がり、他の方法では出せないような質感が出るのがフレスコ塗りの特徴。
最後の研磨を通して艶感を出せば、デザインコンクリートのような見た目にも仕上がります。
■一般的なモールテックスの施行手順
(1)プライマー(下地)塗り
(2)テクニカルレイヤー(1層目の1mm厚)
(3)テクニカルレイヤー(2層目の1mm厚)
(4)フレスコ塗り(おっかけ2回塗り)
(5)研磨・保護剤の塗布
上記の一般的な手順からも分かるように、フレスコ塗りはモールテックスの塗り付けの最後の工程です。
仕上がりの美しさを分ける重要な作業と言えるでしょう。
2.フレスコ塗りのポイント
フレスコ塗りをきれいに仕上げるためのポイントを以下にまとめます。
●2層目を塗り終わってから30~40分後に塗り始める(時期により変動あり)
(硬化が始まっていつつも、まだ水分が残り柔らかい状態)
●フレスコ塗りの厚さは0.5mmを目安に、中の骨材が転がらない程度の厚みにする
●全体的に材料を均等に広げてから、コテを使って圧をかけていく
●押さえすぎないように注意し、表面が滑らかになるように仕上げる
●エアーが出てきてる際は、その箇所はもう押さえるのを辞めて、もう少し乾いた後に押さえていく。
●手早く鏝をあて、触りすぎないように気をつける。
また、実際に施工をしている場面の動画も参考にしてみてください。

今回は、モールテックスの仕上げの美しさを左右する重要な工程、フレスコ塗りのポイントをご紹介しました。
フレスコ塗りに限らず、モールテックスのポテンシャルを発揮し適切に施工するためには、基礎的な技術の習得が必要です。
村松建材では、皆様の技術習得のお手伝いをするために、定期的に講習会を開催しています。
長年モールテックス施工を行ってきた弊社が持つノウハウを余すことなくお伝えし、美しい施工をするための技術をしっかり習得していただけますよ!
ご興味がある方は、ぜひ村松建材の村松までお電話またはメールいただければ幸いです。
TEL:054-270-9436